- ◆◆第1講 中国の航空事情について考える(その8)
「急がば回れ?! 地方から地方へは北京や上海経由で飛ぶ」 -
出張などで都市Aから都市Bに飛ぶのには、直行便で行くのが利用者にとっては一番便利だ。しかし、中国の地方都市を結ぶフライトは、区間によっては1日に1便どころか、週に数便しかないケースも少なくない。
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ところで、アメリカ国内線のネットワークを見てみると、軸となる運航拠点「ハブ」となる大空港を中心に、そこから伸びる路線「スポーク」でハブと地方都市を結ぶような路線展開が行われている。この方法なら、航空会社側は採算化が難しい地方間路線に機材や乗員を投入するより、ハブ空港への路線強化を目指した方が有利となるというわけだ。また、利用者から見ると、移動には直行便で飛ぶよりも所要時間はかかるが、便が飛ぶ曜日まで出発を待つような不便はなくなる。
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中国国内線の路線展開を眺めてみると、週あたりの便数が少ない地方都市を結ぶ航路が依然たくさん存在し、しかも運賃も高め傾向にあるようだ。そんな中、中国の3大航空会社では「ハブ&スポーク」の手法を取り入れ、自社のハブ空港経由で地方都市間を飛ぶ旅客に対し格安料金を提供する試みが進みつつある。たとえば、西南地方から東北地方へ飛ぶ場合、細々と飛んでいる直行便を待つよりも、国際航空(CA)で一度北京に出て、そこから目的地に向かった方が安く飛べる。この方法を用いれば、マイレージ加算の面からみても有効だし、小型機材で長距離移動を強いられる苦労からも逃れられそうだ。
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- ◆◆伊藤雅雄
- 大学で中国語と比較文化論などを研究。
卒業後、旅行会社に就職。以後20年あまり、方面を問わず「日本人の行きそうな外国の街」のほとんどを添乗や視察、営業などの目的で渡航。とくに中国への造詣が深く、25年間で全土の省・自治区をほぼすべて訪問した。
業務の合間に地元の人々からさまざまな情報を仕入れ、「人々の暮らしや習慣」に興味を持つようになり、やがてエッセイやコラム執筆を始める。2007年夏よりイギリスに在住。近著に「中国人ご一行様からクレームです(三修社刊)」。
雑誌への寄稿なども多数。







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