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- ◆◆JAL&デルタの資本提携で日中線運賃は下がるか?(2)
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JALとデルタ航空の提携が具体的に決定した場合、日中線はどのように変わって行くだろうか、期待も込めて大胆に予測してみたい。
まず、料金下落の可能性について。今後デルタが引き継ぐことが決定的なノースウエスト運航の成田発北京、上海、香港線はこれまでも他社便と比べ料金が安いことで定評がある。ここへ同じ区間の便を飛ばしているJALが加わったときに料金が上がるか下がるかが問題だ。
予測では、JAL側の日本発夕刻便を廃止した上で運航経費の安いデルタ便を存続させるとみる。日本発午前便はJALが運航を続けるものの、マーケットからデルタ並みの低価格が求められる結果、午後便よりも片道当たり5,000?1万円程度高いレベルで収まってくれれば、利用者としてはかなりありがたい価格水準となるだろう。
ただ、日中双方の地方都市を結ぶ直行便は逆に料金があがる可能性もある。米国の航空業界は「ハブ空港に乗客を集め、幹線ルートに機材を大量投入し人を運ぶ」というやりかたが一般的だ。これを日本に応用した場合(羽田の国際空港化問題も横目でにらむとなおさら)、JALの国内便で羽田や関空に乗客を集め、南方航空のハブがある北京や広州に大量に安く飛ばす、というモデルが想像できる。一方で、地方都市間のフライトは、「本当に乗りたい人が乗るための便」との位置づけがなされる結果、自ずと料金が上がる、というわけだ。
もうひとつ忘れてはならないのは、日中両国の真ん中に位置する韓国・大韓航空の存在だ。同社はスカイチームの発足当時からのメンバーで、日本と中国の地方都市に幅広いネットワークを持っている。マイルを集めるという観点だけでも利用価値があるが、得てして中国の地方都市に行く際には北京や上海で乗り継ぐよりもソウル経由の方が安くて速い、という大きなメリットもある。
JALとデルタの提携については、米国側競争当局による認可という大きな壁が立ちはだかっている。しかし、これがクリアされ、実際にJALがスカイチームに移籍したときには、日中間の往来がより便利で格安なものになる可能性が高い。

- ◆◆伊藤雅雄
- 大学で中国語と比較文化論などを研究。
卒業後、旅行会社に就職。以後20年あまり、方面を問わず「日本人の行きそうな外国の街」のほとんどを添乗や視察、営業などの目的で渡航。とくに中国への造詣が深く、25年間で全土の省・自治区をほぼすべて訪問した。
業務の合間に地元の人々からさまざまな情報を仕入れ、「人々の暮らしや習慣」に興味を持つようになり、やがてエッセイやコラム執筆を始める。2007年夏よりイギリスに在住。近著に「中国人ご一行様からクレームです(三修社刊)」。
雑誌への寄稿なども多数。










