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セミナー

◆◆地球温暖化論争11

今日は経営研修だ。6時前には終わる。昨日からこの温暖化論争は専門用語が急に少なくなった。陰謀論の時のように、びっくりするような内容ではないが、環境の専門家の資料にはこうしたことが書かれているので、ちょっと専門的すぎるように思える。しかし今の日本人は表層的なテレビと雑誌に毒されているので、一歩突っ込んで勉強した方が良い。そんなに時間は取られない。2歩突っ込んでしまうと専門家になってしまうので、気をつけなければならない。ここではそこまで読者に期待しない。研究会でも用語の解説までで、専門的な内容までは議論できないし、しない。

昨日は「大循環モデル」General Circulation Models or GCMsが新しい言葉だった。今日は北極圏と南極大陸そして、少しだけだが、政治に入って行く。いつもより、時間があまりないので、少し短いかもしれない。それでも今日の内容は面白そうだ。

北極圏の氷の縮小

温度上昇に関する一つの未だ未解決の疑問があり、それは北極海は夏場に氷が無くなるならば、もしくは無くなるときと言う事だ。冬の海氷はどのシナリオにも存在するが。北極圏の専門家であるMark Serrezeは2007年には温度が低かったので、「2年前に北極圏の氷が無くなるのはいつかと聞かれたら、2100年とか2070年と答えたが、現在では2030年と言うのが合理的な予測だと思う。」と言っている。


2007_Arctic_Sea_Ice

北極圏の海氷で、2005年と比較した2007年のもので、また、1979-2000年の平均とも比較している。


Annual_Arctic_Sea_Ice_Minimum

北半球の氷の傾向

しかしながら、ネーチャー誌の2003年の論文ではコンピューターによるモデル予測は北極圏の海氷における観測された変動を記述しているが不完全だ。

「北極圏の海氷の厚さの変動を観測して来ているが、海氷の量は1年以内で、16%まで、変動する事を示していて、温室効果ガスによる温暖化によってゆっくりと浮氷群が減少して行くと言うコンセプトとは対比的だ。」

Roger A. Pielkeは彼のブログで、溶け出している北極圏の海氷は地域の温暖化であって、地球温暖化ではないと主張している。

「しかしながら、地球の対流圏の平均温度変化がより低くなって来ている事に関連した観点から言えば、2007年6月に、このときが記録された最も新しいデータであるが、この地球の平均気温の偏差は+0.22で、1月の+0.51Cと同様に最近では高い温度を記録したあとである。このようにして、これは地域の温暖化であり、「地球温暖化」ではない。この溶けている理由が温暖化であるが、実際に、地球温暖化であれば、南極圏の海氷の範囲に同様の現象が見られるべきであるが、しかしながら、そうしたことは起こっていない。」
Arctic Sea Ice Areal Coverage Approaching Record Low http://climatesci.org/2007/08/10/arctic-sea-ice-areal-coverage-approaching-record-low/

気温の平年偏差とは気温の平年値との差のことで、ここで言っている偏差値が高いのは北極だけだと言っている。「偏差」と言うと急に難しいと言うイメージがあるがそんなことはない。私注。

南極大陸の冷却化
主な論文:Antarctica cooling controversy 

様々な人たち、特に最も著名な著述家であるMichael Crichton(以前解説したので、10月14日、15日他を参照のこと)は南極大陸の温度測定は地球温暖化と矛盾していると主張して来た。観測が明確に示しているのは半島部分は温暖化している事を示している。他のところの傾向としては温暖化と冷却化の双方を示していているが、それは少しだけであり、この傾向が計算された季節と期間に依存している。気象モデルの予測では南極大陸の将来の予測は北極圏よりはより小さい。



1981年と2007年の間の南極の表層温度の傾向値。米国海洋大気庁環境情報サービス(NOAA)による一連の衛星センサーでの熱赤外線による観察に基づいている。この表層温度傾向値は大気の温度の傾向値を必ずしも反映していない。

一般的な報道とかブログに限定して論争が存在していると言う点からすると、科学者のコミュニティにおいて、こうした論争の形跡はない。Crichtonによって引用された論文の筆頭著者であるPeter Doranは「…Crichtonの小説の『恐怖の存在 STATE OF FEAR』(著者. マイケル・クライトン. 訳者. 酒井 昭伸. 出版社. 早川書房 以前解説した。)の中で、彼によって地球温暖化に反した『証拠』として、我々の結果は間違って使われて来た。 …」他の人たち、例えば、 RealClimateは矛盾はないとことに賛成している。

データの保管と共有化

科学雑誌と財政的な支援を受けている機関は一般的に論文審査を受けた研究の著者に対して彼らの研究を再生するために必要なすべてのデータの保管を要求している。もし他の科学者がその研究を再生しようとして追加のデータが必要な場合には、著者はわずかの例外はあるが、これに必要となるデータ、3次元のデータ、方法、ソースコードを提供する事が期待される。

Dr David LegatesはMann, BradleyとHughesが1998年に1000年の歴史の温度経過の再現を行い、ホッケーのスティックの形状の表を作成して有名になったが、これらの方針に反した気象科学者の例としてあげていて、立法者は最終的には彼らに対して強制的なアクションとるよう提案している。

政治
地球温暖化の政治 Politics of global warmingならびに地球温暖化の経済 Economics of global warmingを参照

アメリカでは地球温暖化はしばしば党派に偏った政治的な課題だ。共和党は脅威に対して、証明されていないとして、それに対するアクション反対する傾向があるのに対して、民主党は温室効果ガス排出を管理することによって、地球温暖化とその影響を削減しようと彼らは信じていて、アクションを支援しようと言う傾向がある。最近、二党を代表する方策が紹介されている。

これで今日は終わりだが、システムの調子が悪かったので、経営研修が始まってから、アップすることになってしまった。画面が5分ほど固まってしまっていたので、心配したが、何とかなった。明日が政治だが楽しみだ。


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海野 恵一

スウィングバイ2020株式会社 代表取締役社長
海野 恵一
スウィングバイ2020株式会社 代表取締役社長。
1948年1月14日生まれ。東京大学経済学部卒業。
1972年、アメリカの監査法人アーサー・アンダーセン(1989年からアンダーセン・コンサルティング、2001年から現在のアクセンチュア)に入社。
名古屋事務所所長、経営戦略サービスグループリーダー、石油業北アジアリーダー、石油業アジアパシフィックリーダー、素材・エネルギー本部統括パートナーなどを歴任し、2001年に代表取締役に就任。
2003年の退任後は顧問に就任(2004年に退任)。2004年にスウィングバイ2020株式会社を設立、代表取締役社長に就任。
2008年現在、新速佰管理咨詢(大連)有限公司董事長、新速佰管理咨詢(上海)有限公司董事長、大連高新技術産業園区招商局高級招商顧問、大連市対外科学技術交流中心名誉顧問、無錫軟件外包発展顧問、
対日軟件出口企業連合会顧問、環境を考える経済人の会21事務局員を務める。