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◆◆カゴメ(杭州)食品有限公司(3/3)
董事長総経理 浅野 正心氏
『商品ブランド・企業ブランドを守り続ける』
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〈前号のつづき〉
- ―人材教育について特別な制度はございますか?
- 現地法人設立時には、経営基盤を確立するために、日本カゴメから私を含めて8名の社員が出向しています。ただし、事業が軌道に乗ってくれば順次出向社員を減員し、現地社員のウェイトをあげていく計画です。
現在においても経理職以上16名のうち8名(50%)が現地で採用した中国人となっております。弊社には「職務記述書」というものがあり、そこには「期待成果、成果へのプロセス、そのために必要なスキル」という3つの記述がされています。
つまり「今あなたのポストで会社が期待するのは何か」というものを、明確にしているわけです。現在、給与の成果報酬の割合は、給与全体の約4割にもなります。各部門・階層で必要なスキル(資格)が各々あり、そのスキルを習得するための時間や援助を惜しみません。 - ―社員間で会社のビジョンを共有化するためにどんなことをしていますか?
- それは沢山ありますよ。会議の機会を利用することもありますし、電子媒体を使って伝えることも出来ますし、時々一緒にご飯を食べることもあるし、方法はいくらでもあります。あらゆる機会を通じて変わらぬビジョンを共有し続けることが一番大切です。ビジョンの無い会社で働くのはみんな嫌ですからね。
- ―社員の成果をきちんと評価するためにどんなことを行っていますか?
- 結果を公正に評価するという事は目標を客観的に作らなければいけないということ、例えば営業の話をすると、この企業を担当している人は前年100個売ったから今年は120個といったようなアバウトな目標は立てません。この商品は本来どれくらいの潜在販売能力があるかをきちんと知った上で目標を作ることが大事なのです。それでその目標を達成できたら、給与という形で還元しています。
- ―経理職以上が日本人、または中国人であることのメリットはどんなことですか?
- 優秀な人間であれば、国籍は全く問題ではありません。ただ相対的に見ると中国の方はとても勉強家が多いので、日本人より優秀な気がしますね。
- ―御社の商品は少し割高に感じています。その価格設定の理由をお聞かせください
- 「可果美(カゴメ)飲料」は野菜、野菜果実100%飲料であり、カゴメのモノ作り理念である「技術×原料」を最も具現化している商品です。したがって、世界から厳選された原料を調達しブレンドしています。
主力商品である「トマト・ニンジン・オレンジ果汁」などは現時点では海外からの調達に依存せざる終えないため高原価となっています。弊社商品購買者に対する調査では、約半数の方が「価格と価値のバランスがちょうど良い」と答えています。「価値の方が高いと答えた方」を含めると約70%の人がカゴメの商品価値を認めているということです。今後も価値啓蒙活動を継続的に実施することで、商品価値に対する理解も進むと考えております。 - ―「カゴメ」の会社としての目標は何ですか?
- カゴメという会社ができて108年目になりますが、我々の狙うのはベストセラーじゃなくロングセラーです。
- ―原材料調達、輸送等の場面での特別なエピソードはありますか。
- 原材料の産地開発・品種・栽培技術などにはカゴメが直接関与しております。そして可果美品質(栄養・おいしさ・色調)に合致した原材料のみを使用しています。しかし残念ながら現時点では主要な原材料の中国現地化は実現しておらず、輸入に頼っています。
原材料の現地調達化に向けて拠点開発に着手しており、トマトに関しては数年前より開発を進めてきた内モンゴル産トマトの使用に目処が立っており、1月生産分より一部置き換えを行う予定としております。
カゴメ野菜生活の主原料は「トマト・ニンジン・オレンジ」の3つです。中国はニンジンの生産量が年間500万tと世界一ですが、われわれの商品に適したニンジンはまだなく、現在は外国から調達しております。しかし、いずれ中国で収穫できるよう研究を進めております。
オレンジは大部分をブラジルから輸入でまかなっていますが、バイオエタノールの原料となるサトウキビの畑の増加により、量の調達が困難になることが予想されます。さらに量の問題だけでなくカゴメ基準をみたす品質も問われるので、本当に大変ですね。 - ―ありがとうございました。
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カゴメ(杭州)食品有限公司
☆ゲストの名前
http://www.kagome.com.cn/中国上海市虹橋路1号港hui中心1座1607室
連絡先:021-6407-2727
FAX:021-6448-3376 -
取材:ナオキ
執筆:ナオキ
同行:カブ、ジョー、エイリ、ユラ、皮皮 -
【編集後記】
想像を遥かに超えた「カゴメ」というブランドへのこだわりには、まさに感服でした。生活水準が豊かになってきた中国では、人々の興味がジムやスポーツなど自分の健康への関心が増しているように感じます。そんな中で、世界レベルの基準を持った「カゴメ製品」が中国マーケットに浸透していく可能性は極めて高いものだと感じました。ご多忙な中、わざわざお話を聞かせていただいた浅野董事長総経理に感謝しながら、1ヶ月に1~2回だったのが1週間に2度は野菜生活を飲むようになった、私でした。(橋田直樹)
中国留学での僕の偏った食生活を支えてくれているカゴメ野菜生活。取材をしてみて、超厳選した材料のみを使用していることを知り、さらに有難みが増しました!取材後には持ちきれないほどの野菜ジュースをお土産として頂戴し、メンバー全員が満面の笑みでした(笑)日本人だけでなく、中国を始め世界の人々の健康を守る「カゴメ野菜ジュース」。日本の誇る最強の健康食品かもしれませんね!(藤岡耕三)
◆◆RINKOKU企業紹介ページはこちらから
http://www.chinabusiness-support.com/archives/1416
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- 「せっかく中国経済の中心地・上海でいるんだから、生の中国ビジネスに触れたい!」そんな思いを胸に、当時、上海財経大学に留学していた小林直樹が立ち上げたサークルです。現在のメンバーは、日本人留学生と中国人大学生で構成されており、上海で活躍する日系企業を取材し、それを「RINKOKUメールマガジン」として発行中です。他にも、留学生向けセミナーや、中国人学生向けの企業見学会を開催しています。全活動の方針を決める定例会議を、毎週土曜日午前10時より、上海財経大学の中山北一路校区で開いています。










