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◆◆カゴメ(杭州)食品有限公司(2/3)
董事長総経理 浅野 正心氏
『商品ブランド・企業ブランドを守り続ける』
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〈前号のつづき〉
- ―中国のマーケットの特徴はございますか?
- 上海において、今すぐターゲットになる人口=有効購買人口は300万人です。実は四国より小さいマーケットで事業をやろうとしているんですよ。ただ、その変化や進化がものすごいスピードで進んでいくので、みんな「中国のマーケットは魅力的だ」と言うのです。今はまだそうではありませんが、最終的には13億人のマーケットになるわけで、長い目で見るとあながちみんなの意見も間違っていませんよね(笑)。
余談ですが、世界の中で見れば、日本は実は非常にユニークなマーケットなんですよ。というのは、所得・ライフスタイルが国全体でほぼ同じなので、各家庭の食卓を見ると何処もほとんど一緒ですよ。そんなマーケットは世界中探しても日本しかありません。中国やアメリカと比べたら一目瞭然ですよね。だから世界でビジネスを展開するときには、ターゲットをしっかり調査、研究することが不可欠です。 - ―中国での認知度アップのための広報活動はどのようなことをおこなっていますか。
- 認知度アップを目的としたテレビCMを、昨年に続き今年の6月初旬から8月中旬にかけて、実施いたしました。また、野菜の効果・効用の理解促進を目的とした新聞・雑誌広告を6月から9月にかけて実施いたしました。マスコミ向け広報活動といたしましては新商品発表会+野菜の効用勉強会を定期的に実施しております。
- ―CMを常時流さない理由はどうしてでしょうか?
- それには2つの理由があります。一つは中国のメディアコストが非常に高いということです。実は上海のメディアコストは大阪のそれと同じくらいなんです。しかし、そのくらいコストがかかっても13億人という人口が魅力で世界中からいろいろな企業が集結してくるんです。ですから上海は広告業界から見れば、売り手市場と言えますね。
もう一つは、30秒程度のCMでカゴメ商品の良さを伝えられないということです。商品のブランドプロミスや、カゴメ品質を短時間で伝えるのは難しいと考えています。新聞、雑誌等の活字媒体のほうがカゴメの商品の価値を伝達するには向いています。 - ―御社製品の強みを教えてください。
- 純正、無添加であることが最大の強みです。純正価値実現に向けた約束を「原汁原味:素材100%であること」「おいしさと栄養を兼ね備えた可果美独自素材を使用すること」「防腐剤・香料・着色料などを使用しない無添加であること」とし、ブランド価値の向上を図っています。
- ―日本ではパスタソース、ケチャップが発売されておられますが、中国市場では野菜ジュース以外の新商品は開発中でしょうか?
- 当現地法人は野菜・野菜果実・機能性乳酸菌飲料を事業領域とする会社なので、ケチャップ・パスタソースなどの開発は行っておりません。
- ―台湾にも御社の関連会社がありますが、マーケットやターゲットについて中国本土との違いはどんなものがありますか?
- 台湾におけるトマトジュースの歴史は30年以上、野菜果実ミックスは10年以上と、市場が確立しているのに対し、中国本土の野菜飲料はまだ市場として確立しておりません。台湾市場におけるトマトジュースの主購買層は中年以上の男性であり、日本に非常に近い市場構造であるのに対し、中国本土の野菜飲料の購買層は若年女性層であることから、需要構造には大きな違いがあります。
- ―品質管理、安全についてのこだわりをお聞かせください。また、中国の食の安全についてどのような考えをお持ちですか?
- 生産、品質管理については、日本で行ってきたことと同様のことを中国でも行うようにしています。原料面では日本カゴメと同じ基準を合格した材料のみを使用しています。また、品質管理面においても、日本カゴメが設定する品質基準をクリアすることで品質の保持に努めております。
中国にも当然、中国の食品衛生法や我々の商品に関連する業界規制があります。ただ、世界基準とか、もっと言うと日本のカゴメが持っている独自の基準に比べるとハードルが低いんですよ。
ですから我々は「中国の食品基準法に適応しているからそれで満足」ではなく、「カゴメブランドで売るんだから、コストはかかったとしても、中国で売っても台湾で
売ってもアメリカで売っても世界最高の品質管理基準をベースにする」という理念を頑なに守っていきます。
高い品質を求めれば求めるほどコストもそれにしたがって高くなるのが一般的です。しかし、それが常識だからといって妥協するのではなく、「高い品質を求めつつコストも下げる」ということが今一番の目標です。 - ―御社の求める人材像は、どのようなものですか。
- 弊社の人事方針は、「従業員が自立し、会社と共に成長を目指す」という考え方に則っています。会社の成長、すなわち成果は次の式で表すことができます。
「成果=行動×環境」
環境は他動的なものですが、行動は「従業員の能力×モチベーション」という式に分解することができます。従いまして、自主的に個人の能力やスキル向上に対する努力を行い、高いモチベーションを持って仕事に取り組んでいく人材を求めています。 - 次号につづく ≫
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