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◆◆不況時代における今後のインバウンド市場の取り組み
ポータル・ジャパン株式会社 代表取締役 村山慶輔 -
100年に一度の大不況と言われる中、先日まであった会社がいつの間にか潰れてしまったということも珍しくない。また、各企業もボーナスカットや従業員の解雇などを行い、現状を維持するだけでも大変な思いをしていることだろう。先日テレビでサラリーマンの副業の特集をやっていたが、減った給料を副業でまかなっているという。それほど現在の日本経済は落ち込んできているということだ。
この状態を考えれば、日本人の消費に歯止めがかかってしまうのも致し方ないと思う。また、それは一時的なものではなく、日本人口の減少という将来的な問題も絡むと、日本人の消費の減少はさらに続いて行くと思われる。
その中で注目されるのが「訪日外国人旅行者」である。日本に旅行に来てお金を使ってくれる彼らの存在は、冷え込んだ日本社会にとってまるで救いの神様とも言える存在だろう。
特にその中でも中国人旅行者が今熱い。
過去の経済成長率も2003~2007年には10%を超えており、日本の高度経済成長期を今中国が歩んでいる。日本人がバブルの頃、海外でブランド品や高級品を買い漁っていたように、中国人が日本で大量の買い物をしている。ここ最近の世界恐慌や円高による波で軒並み外国人旅行者が減っている中、中国人旅行者は増加しているということも注目を浴びる要因である。特に百貨店やショッピングモール、複合施設といった小売店は彼らをもっと呼び込みたいと考えているだろう。
しかし、本格的な取り組みはこれからだと思う。また、そのために資金を投資することを慎重にならざるを得ない状況にあることも、心に留めておく必要がある。できるだけ低コストで高いパフォーマンスを得たいというのが、各企業が切に願うところである。
特にどのようなことで効果が出たか気になるところであるが、例えば以下のような成功事例がある。
・中国人に売れている商品をリサーチし、簡単なパンフレットを作成して配布したところ非常に好評で売上があがった。
・中国人客からの質問を蓄積し、その内容を反映した案内パンフレットを作成した。さらに指差し会話ができるページも挟み、コミュニケーション力が上がった。
・中国語で商品説明ができるスタッフを配置したことで、売上がアップした。
上記事例は、中国人旅行者の以下のような問題を解決している。
・自分の欲しいものがどこにあるのかわからない。
・短い時間の中で効率的に買い物がしたい。
・日本語で書いてある商品は中身がなんなのかわからない。
・日本製品が欲しい。
一つ大事なのは、相手をよく知ることである。一方的に売りたいものを売っていくだけでは、相手の本当の心を掴むことはできない。また、大きな商業施設ほど、各テナントの個店レベルにまでインバウンドの意識改革を行っていく必要があると思う。
一昔前まで中国のイメージというと「うるさい」「物を散らかす」といった悪いイメージが強いかもしれないが、中国の生活水準は日々上昇している。訪日中国人旅行者へのアンケートでも、「思っていたより日本の生活水準が高くなかった」という答えも書く人がいるほどである。(もちろん中国は広いので都市部と比較してだが)
7月になれば個人向け観光ビザも発給され、その期待度はさらに高まる。今まさに取り組みを本格的に始めなければならない段階に来ていると言えるだろう。なぜ今取り組むべきか方向性を明確にした上で、取り組みを強化していってもらいたい。
◆◆ポータル・ジャパン株式会社 企業紹介ページはこちらから
http://www.chinabusiness-support.com/archives/1132
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- 村山慶輔
- ポータル・ジャパン株式会社 代表取締役 村山慶輔
神戸出身。米国留学後、インドでのインターンシップを経て帰国。
2000年アクセンチュア株式会社に入社。
2006年3月ポータル・ジャパン株式会社を設立し、代表取締役に就任。
2007年5月、「第1回日中韓若手経済人コンテスト」にて、日中韓若手経済人新人賞を受賞。
NPO法人日本文化体験交流塾理事。










