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セミナー

◆◆「インバウンド」の必要性
   ポータル・ジャパン株式会社 代表取締役 村山慶輔
2009年3月15日、やまとごころ.jpは2周年を迎えた。

「2年」という期間は決して長くはないが、それでもこの短い期間でインバウンドは大きく成長したと思う。今年になって外国人客数の伸び率は落ちてしまったものの、VJC(ビジット・ジャパン・キャンペーン)が始まった2003年から比べると、特にこの過去2年間の伸びは非常に大きい。おかげ様で、やまとごころ.jpもこの2年間でだいぶインバウンド関係者の方々に知られるようになった。

それに伴い、インバウンドに取り組みたいという問い合わせも増えた。

例えば、

■ 旅館・・・外国人向けに広告を出稿したいので、よい媒体を教えて欲しい。

■ 旅行会社・・・訪日外国人向けのサイトを立ち上げたが、海外へ向けてプロモーションをかけていきたい。どのような方法があるのか?

■ 飲食店・・・長期的に見ると、今後国内のお客様は減っていく。増えつつある外国人旅行者をうまく取り込み、売上につなげていきたいが、どうすればよいか?

また、最近ではランドオペレーター業を開始したい、外国人向けツアーの会社を立ち上げたいといった、インバウンド専門ビジネスを始めようとする方の動きも見られる。

非常にインバウンドへの注目が高まっていることを日々感じているが、ただ、一つその中で懸念事項がある。

にわかに外国人客を取り入れようとする動きが強く、果たしてどれほど「インバウンド」を理解しているのかということだ。

例えば、こういう話を聞いた。

事例1)あるショッピングセンターで、外国人のお客様とコミュニケーションが取れるようにと基本的な会話を翻訳した外国人用接客マニュアルを作った。しかし、片手間で作ったような内容で、実用的ではなく結局実際の接客時にはほとんど役に立たなかった。

事例2)ある旅館で外国人のお客様が増えてきたため急遽外国人スタッフを雇った。しかし、日本人と違う外国人スタッフへの教育がうまくいかず、すぐに辞めてしまった。

上記の事例は、とりあえず形だけ取り繕えるようにしたものの、中身が伴っておらず失敗してしまった例である。

きちんとした受け入れを整えるためには本格的な取り組みが必要だと思う。

そして、お客様となるターゲットは外国人であり、言葉も文化も日本人と異なり、時には日本の常識も全く通じないこともある。

インバウンドに対する正しい理解がなければ、時に大きな事故を招きかねない。

なぜインバウンドが必要なのか?

お客様は何を求め日本にやってくるのか?

外国人を受け入れていくためには何が必要で、どのような問題が起こりうるのか?

正直なところ、日本人よりはるかにわがままな外国人旅行者を受け入れていくのは容易なことではない。

ただ、それでもインバウンドが日本にもたらす効果は大きい。

日本人の人口が減っていく中で、日本経済の大きな支えとなるのは外国人消費者であり、日本の良さ、日本のオリジナリティーに気づかせてくれたのもまた外国人である。

まだ、インバウンドによる大きな成功事例がなく、そういった意味では本格的な取り組みに不安があると思うが、それでも長期的な視点で考えた時、今後インバウンドは必ず必要となってくる。我々もやまとごころ.jpでインバウンドの情報を発信していくとともに、先見的な目線で外国人客を本格的に取り込もうとする企業や店舗をサポートしていきたい。


◆◆ポータル・ジャパン株式会社 企業紹介ページはこちらから

http://www.chinabusiness-support.com/archives/1132
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ポータル・ジャパン株式会社

村山慶輔
ポータル・ジャパン株式会社 代表取締役 村山慶輔

神戸出身。米国留学後、インドでのインターンシップを経て帰国。

2000年アクセンチュア株式会社に入社。

2006年3月ポータル・ジャパン株式会社を設立し、代表取締役に就任。

2007年5月、「第1回日中韓若手経済人コンテスト」にて、日中韓若手経済人新人賞を受賞。

NPO法人日本文化体験交流塾理事。