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セミナー

―北山:御社の実績を教えて頂けませんでしょうか?
趙氏:弊社は、元々翻訳を発注する側にいた者が、その実体験を通じて、「現場の立場に立ち、真に現場に役立つ翻訳会社を創ろう」という意志をもって1998年に創業した会社です。弊社は10年間の実務翻訳のノウハウと官公庁・大手企業を始めお取引先7000社以上の信頼・実績で国際ビジネスをサポートしています。
―北山:7000社以上とは凄いですね。“現場にとって有り難い翻訳会社”とはどのようなところに現れているのでしょうか?
趙氏:翻訳のクオリティ以外にも、「何とかする精神」をポリシーとし、より満足度の高い翻訳会社を目指しています。ビジネスの現場では日々がコストやスピードとの真剣勝負です。ぎりぎりのスケジュールになってしまうことが多々あります。そんな中で、「融通がきかない」「反応が遅い」「対応が不親切」ということでは、結果としてお客様に満足いただける仕事にはなりません。
―北山:御社の翻訳品質は非常に高いと伺ってますが、御社の拘りポイントはどこにあるのでしょうか?
趙氏:日本語⇔中国語翻訳ですと、“翻訳者の質”と“翻訳のチェック体制”に特に拘っています。
日本語から中国語に翻訳する時は、必ず中国語ネイティブの翻訳者が翻訳を行います。逆に中国語から日本語に翻訳する時には、日本語ネイティブの翻訳者が翻訳を行うようにしています。よく在日歴が長い中国出身者に中国語から日本語への翻訳を行わせている翻訳会社を見受けます。一見翻訳には問題なさそうな気がしますが、細かいニュアンスの違い等は日本に生まれ育った環境がないと表現できません。弊社は必ず翻訳後の言語をネイティブとする翻訳者が翻訳するという事をルールとしています。
それだけではありません。以上の条件プラス、翻訳する分野に対して仕事で接点を持っていた翻訳者が翻訳を行います。例えば機械電子分野の中国語から日本語への翻訳であれば、必ず日本語ネイティブで機械電子分野で仕事経験のある翻訳家が翻訳を行います。弊社ではIT、機械電子、医薬、法務、金融等々、全ての分野をカバーしています。翻訳者の年齢は30代から50代と熟練層が中心です。ちなみに、弊社の翻訳者は合格者1割以下の狭き門を潜り抜けた専門化です。トータルで約60人の翻訳家がいます。
―北山:ベテランのプロ翻訳家集団ですね。翻訳される言葉のニュアンスは翻訳家の年齢によって微妙に変化があるものなのでしょうか?
趙氏:翻訳家は専門用語やニュアンス等も常に勉強しています。10年前の表現を使う事もできますし、最近の表現を使う事もできます。
―北山:“翻訳のチェック体制”に拘りがあると仰いましたが、どのようなことでしょうか?
趙氏:翻訳のチェックはクライアント様の予算によって省略する事もありますが、翻訳チェックも必ずネイティブが行います。今度は翻訳作業とは逆で、翻訳前の言語に対してネイティブな翻訳家がチェックします。翻訳作業を家を建てることに例えると分りやすいと思います。住居者の立場に立って快適に住む事ができるように骨組みや間取りを作り、家を建てるのが翻訳の仕事。翻訳チェックは建築デザイナーの設計意図が正しく家作りに反映されているかを確認する作業です。
―北山:翻訳では安物買いの銭失いが多発するとお聞きしましたが、どういう意味でしょうか?
趙氏:クオリティの高い翻訳を作成しようとすれば、誰がやっても一定のコストは掛かります。ただ、どう考えても人間ができないコストとスピードで見積もりを出す会社もあります。
以前、非常に安い翻訳会社を利用した結果、翻訳後の文章の意味がわからないということで、弊社に翻訳チェックの依頼がありました。しかし文章を見てみると明らかに自動翻訳で訳された程度の手抜き工事で、校正の価値もありませんでした。結果、再翻訳となり、依頼者は同じ内容の翻訳を2回も依頼しなければならなくなりました。
―北山:翻訳は企業によって、発注回数や分量も異なるのでしょうか?
趙氏:そうですね。内容によって一回きりの単発発注もありますし、大手メーカー様によく見られるように毎月数件ずつ、何年もご発注頂いている企業様もあります。
発注頂く企業様はメーカー様や、IT関連企業様が多く、メーカー様ではカタログや取扱い説明書、IT関連企業様だと仕様書やマニュアルが多いです。
―北山:最近ではどのようなものが増加傾向にありますでしょうか?
趙氏:最近もっとも増加傾向にあるものとしては、調査会社様からの発注です。中国市場に攻勢をかけたい日本企業の増加に伴い、中国の消費者に対する各種調査やマーケティングが増加傾向にあります。例えば既に日本で認知度を確立している商品や会社名の中国での認知のされ方の調査などです。
また、進出企業と日本本社の関連性が密になる事によって、様々な翻訳ニーズが出てきています。例えば、進出企業の創業直後には、登記書類、定款、就業規則が多いです。ただ、安定期に入ると、日本側と中国側の会計基準や就業規則の意思統一における翻訳ニーズが増えます。具体的には、財務諸表、会計報告書、各種レポート、中国で設立した法人から日本本社に対する年度末報告や会計報告(中国語→日本語)、日本の会計基準で使っているものを中国法人でも使う場合(日本語→中国語)もあります。ほかには社内規定、内部統制関連などが増えています。
―北山:本当にあらゆる分野をカバーされているのですね。特に得意な分野はありますでしょうか?
趙氏:10年でこれだけの量の翻訳を行っていますので、どの分野も大差はありません。ただ、一番ボリュームが多いマニュアルなどは、一件200万~300万円となることもあります。
―北山:それは1人の翻訳家が翻訳を行うのですか?
趙氏:お客様の要望によります。時間があり、予算が少ない時は1人で翻訳する事もありますし、時間がない場合は5、6人で翻訳する事もあります。
弊社では、お客様が求めるクオリティが常にベストクオリティだと定義しています。つまり、全てのお客様が一番精度の高い翻訳を必要としているわけではないのです。お客様によっては大きく意味が分かれば良く、スピードとコスト重視の場合もありますし、時間やコストがかかっても一番高いクオリティを求められる場合もあります。
翻訳の精度と費用は比例しますので、特に初めてのお客様に対しては私が電話や直接お会いして、用途や目的をお聞きした上で最適な翻訳プランを提案させて頂いております。この方がお客様に無理・無駄なお金がかかりませんし、結果的に長いお付き合いをさせて頂けるのです。
―北山:相談に乗って頂いて始めて気が付く事もありそうですね。翻訳会社に依頼する際、どのような点に注意すればスムーズでしょうか?
趙氏:始めて翻訳会社を利用する企業様に多いのですが、お電話で大まかに「こんなものです」と説明し見積もりを求められる事がありますが、言った人と聞いた人の「こんなもの」は大きく違います。最も返答や見積もりに困るのは、値段だけ聞かれることです。一度見積もりを出しても、結局何度も見積もりを出さなくてはならなくなり、お互いに時間の無駄になります。
仮に翻訳依頼したい資料が完成していなくても、その一部やサンプルを見せて頂かないと見積もりができません。
―北山:翻訳する翻訳文章には機密性の高い内容も含まれている事が多いため、資料を提出したがらない会社もあると聞きました。そのような問題はどのように回避されていますでしょうか?
趙氏:翻訳という仕事はお客様の大切な情報管理する事でもあるので、その点は弊社も充分に注意をしています。弊社では問い合わせを頂いた段階で返信時に機密保持契約書をお送りしています。最初から機密保持契約を交わすことで安心して資料を提出頂いております。
―北山:無料トライアルが出来るとお聞きしましたが?
趙氏:あくまで品質証明という意味で、200文字までのトライアル制度を設けています。無料翻訳サービスとは意味が異なります。ただ、依頼者には無料であっても、実際にプロの翻訳家に依頼しますので、弊社としてはコストは発生します。従って、内容によってトライアルを受けるかどうか判断します。例えば150文字の個人的な手紙や、弊社の翻訳品質を証明できないほどの簡単な内容はお受けしかねます。
―北山:趙様のご経歴を教えて頂けませんでしょうか?
趙氏:現在は、グローヴァの東日本地区を管理するプレイイングマネージャとしてクライアント企業様と翻訳家との間で奮闘しています。半分営業、半分社内です。今の会社は5年目になります。私は、2000年に日本の大学を卒業し、建設機械の商社に就職しました。その後、IT関連の人材派遣会社に転職しました。そして、もっと自分の力を試してみたいと思いグローヴァに転職し今に至っています。
―北山:趙様は中国はどちらのご出身ですか?趣味などもしえてください。
趙氏:私は氷祭りで有名な哈爾浜市(ハルビン市)の出身です。趣味は、冬はスキーで夏はテニスです。昨年はスキーで山形、長野、北海道に行きました。たまたま中国から友人が来ていたので、一緒に行きました。今、中国では北海道は大人気です。魚や蟹にも大喜びしていました。テニスはスクールに通って練習しています。

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