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セミナー

―北山:“海外放送センター”という社名の由来を教えて頂けませんでしょうか?
山口氏:よく変わった社名だと言われます。NHKですか?とか、放送関連の会社ですか?と聞かれます。弊社は海外放送を利用した英語教育を生業として会社がスタートしました。英語の放送を受信してテキストとして語学学習に活用しようという事から名付けられました。30年も前に名付けられたので、あまり現代風の社名ではないかもしれませんね。有名な歌手のコンサートなどに行くと、受付でプレスや関係者と勘違いされ、とても良い席に連れて行ってくれる事もあります。(笑)
―北山:御社は創業30周年を迎えられたようですね。おめでとう御座います。中国語研修の実績を教えて頂けませんでしょうか?
山口氏:創業30年ですが、中国語研修は15年目になります。一部上場企業を中心に500社、7000名の中国語教育に携わってきました。具体的企業名としては、本田技研工業、東ソ、富士電機、キリン、大日本インキ、東洋インキ、富士通、日立、東芝、豊田、ブラザー工業、日本ガイシ等があります。受講生の方も非常に優秀なので、生半可な気持ちでは足元を見られます。
―北山:凄い実績ですね。山口様は入社して何年ぐらいになられるのでしょうか?
山口氏:私が入社したのは、会社も軌道に乗りつつある創業10年目の時です。(今年で入社20年目になります)当時私は25歳、日本はバブルの走りと言われる時代で、海外では日米繊維摩擦なども時代背景にありました。弊社はこの頃より企業のグローバル化に対応する人材の育成というテーマの下に一心に邁進してまいりました。
―北山:当初は英語教育がメインだったとお聞きしました。どういうきっかけで中国語教育を開始されたのでしょうか?
山口氏:1992年に鄧小平の南巡講和があり、1993年に日本企業の中国進出が一気に増加しました。質実剛健のアルクという語学研修会社が中国語研修を始めるというニュースが入り、アルクさんがやるという事はそれなりに勝算があるのだろう、アルクさんにできるなら弊社にもできる!ということで中国語研修に着手しました。それが1994年です。当時、社長から「山口君、きみは中国語学科を卒業してたよね?ではよろしくね。」と言われ、まだ入社4年目にも関わらず中国語研修事業部の責任者に任命されてしまいました。
突如中国語研修の責任者に任命されてしまった私は、大学時代にお世話になった麗澤大学中国語学科の三潴先生(みつま先生)に相談に行きました。結果、企業向けの実践的中国語研修に協力して頂ける事になりました。現在、三潴先生は弊社の顧問をして頂いていますが、弊社中国語研修事業の成功は三潴先生に応援なしには成し得ませんでした。

―北山:90年代の中盤はまだ中国熱はさかんではありませんでしたよね?
山口氏:そうです。そのお陰で、その期間に中国語研修のノウハウを蓄積し教育システムを作り上げることができました。中国のWTO加盟が本格化した1995年以降は中国語研修に世の中の目が一斉に向きましたが、その時弊社には中国語教育の準備がどこよりも良い状態で整っていました。
92年から99年ぐらいまでは合計しても2000万円ぐらいの売り上げでしたが、99年に年間売り上げが一気に9000万に上がりました。ピーク時で1億6千万円まで伸びました。その後2005年を堺に中国語研修熱は安定期に入ったと思います。
―北山:15年の紆余曲折を経て、現在御社の教育メニューはどのような内容になっているのでしょうか?
山口氏:現在は5つのメニューがあります。これでほぼ企業のニーズには応えられています。

1, プライベートレッスン(就任前に行う)
2, クラスレッスン (集合研修)
3, 日中ビジネスセミナー (日本と中国の文化・習慣の違いなど)
4, サバイバル中国語 (就任前の挨拶等簡単なものを短期間で)
5, 中国語読解講座 (中国語を見て自ら情報を取り入れビジネスに役立てる)
―北山:メニューを見ると、確かにどれも必要そうですが、普通かな…と思います。御社の中国語研修の評価が高いのにはどんな理由があるのでしょうか?
山口氏:中国語講師に対する拘りと、コーディネーターの存在だと思います。
当初、中国語講師は三潴先生に紹介してもらう事が多かったのです。しかし90年代後半に中国語研修の需要が急速に高まると、三潴先生の紹介のみでは先生の数が足りなくなり、講師の公募をすることになりました。しかし講師の質は絶対に落としたくないと考えていました。
中国人は自分の売り込みに熱心ですので、日本人の様に履歴書の内容を鵜呑みにはできません。当時募集を出すと応募頂いた約300名の方に必ず中国語教授のテストを行っていました。中国の大学を出ている事や日本人に対する中国語教授経験があることなどを最低条件にしました。
応募頂いた方の中には、既に中国語研修会社にて一部上場企業で中国語を教えた経験もある方も多かったですが、沢山の応募に対して弊社の講師として即戦力となるのは、300人中1人しかいませんでした。
―北山:相当厳しい目で応募者を厳選したのですね。即戦力が300分の1だと、何度応募をしても講師が足りませんね。最終的にはどうされたのでしょうか?
山口氏:募集しても“いない”という事がわかりましたので、それならば育てようと考えました。合格通知ではなく、合格候補者通知を出しました。教える方も教えられる方もお互いに手弁当で厳しい研修を行いました。そして、最後に行う模擬授業に合格して始めて弊社の中国語講師として教壇に立つ事ができます。
また、業界としては初だと思いますが、年に一度査定を行っています。講師のランク分け評価を行っています。受講者からパーソナリティー・中国語知識・クラス運営能力・教える能力・総合力の5つに関して10段階評価をもらうのです。また、勤務態度や、弊社コーディネーターの評価、三潴先生の中国語知識テストなども行い総合的に判断されます。それを毎年一回、今まで8年行ってきました。
―北山:中国語講師に対してそこまで厳格な評価システムを取り入れているのは始めて聞きました。講師は嫌がりませんか?
山口氏:嫌がる方もいます。中国語講師の看板を掲げているのに自分の力のなさが露呈し、言い訳をして逃げ出す方もいました。しかし、なんだかんだ言いながら、毎年の査定を楽しみにしている講師も少なくありません。このような厳格な評価システムを取り入れていると伝えると、その分他社よりも高額が給与を支払っているのでは?と思われるのですが、弊社の給料は普通です。弊社よりも高い給与出しているところもありますが、それでも「中国語講師としての力を身に付けさせてくれたのは海外放送センターだから」と言って弊社の仕事をきちんと引き受けてくれます。
日本企業がよく勘違いしてしまうのは、中国人が仕事でお金を重視するという事です。社員教育何もしないで、同じ仕事内容であれば高いほうに行くのは当然ですが、中国人は元々自己キャリアアップに非常に貪欲です。
弊社では中国人の講師と給与の件でもめたことは一度もありません。また、弊社中国語講師はこの15年でいなくなったり、見つからなくなったことも一度もありません。

中国人は日本人と違いお互いの給与に対する情報をオープンにする習慣がありますので、日本のように期待値や数字になって現れないものというごまかしは出来ません。その為、アンケート評価をガラス張りにして客観的な評価を一目瞭然にします。各講師の不足している部分を示し、ここを頑張れば何年後にはこうなれるという指摘をきちんとすれば、中国人は日本人のようにへこたれたり、逃げたりせず、一生懸命努力して付いてきます。これは中国人の凄いところだと思います。
―北山:講師の質に拘りたいという想いがこのシステムに込められているのですね。今は何人の講師がいるのでしょうか?
山口氏:三潴先生が中国人のメンタリティを理解しているからこそ実現できた仕組みです。今では海外放送センターの講師はそれだけでステータスです。講師は東京で約70人、大阪約20人、名古屋約20人です。勿論、手間も掛かりますがやってよかったと思っています。
―北山:中国語が話せるコーディネーターがいるようですが?
山口氏:営業が中国語を話せるのも特徴ですが、弊社の強みは講師と受講者の間に入るコーディネーターです。受講生の要望を理解し、幅広い知識から受講者の質問に対して内容によっては講師に確認せずとも直接回答する事も可能です。日本に住む中国人のメンタリティをうまく管理して、海外放送センターに対するロイヤリティーを引き出してくれています。講師とコーディネータは厚い信頼で結ばれています。
≪顧問 三潴正道教授 プロフィール≫

麗澤大学外国語学部中国語学科教授。昭和23年生まれ。東京外国語大学大学院修了。
立教大学講師、日中異文化コミュニケーション研究会代表世話人。“MMメソッド”と呼ばれる独自の中国語教育システムで、高校・大学生はもちろん、社会人ビジネスマンにいたるまで、広く中国語教育に携わる。また、時事中国語研究の第一人者として知られ、日中異文化コミュニケーション論と、それに基づく現代中国分析には定評があり、中国進出企業からの講義の依頼も多い。
著者に『現代中国走馬看花』『現代中国放大鏡』『現代中国トピック』『現代中国13の顔』『時事中国語の教科書』『知りたいことがしっかりわかる実戦中国語文法』『MM式中国語必要会話777』など多数。

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株式会社 海外放送センター
企業向け専門の英語・中国語・多様性対応研修会社。
創立31年、実施企業数500余社の実績。
「良質で丁寧」、コミュニケーションのOBC! 
「企業の国際化に対応するための人材育成」を目的に1978年に設立し、おかげさまで昨年30周年を迎えました。今後も常に「本物」を提供し続けて参ります。

会社名:株式会社 海外放送センター
所在地:東京都中央区新川1-27-8
代表者:五石順一
電話番号:03-5542-3560
URL:http://www.obc-cd.jp

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