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- ◆◆第1講 中国の航空事情について考える(その2)
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「国際空港なのに言葉が通じない」
出張に行った中国の空港で言葉が通じなくて困った、という「みやげ話」を良く聞く。もっとも、チェックインカウンターで搭乗券をもらって荷物を預けて…といった程度のことなら言葉の「通じる通じない」はあまり問題はないかもしれない。しかし、例えば大きな遅延が起こったときや、日本からの到着が遅れて乗り継ぎ便に間に合わない、といった際に、細かいやりとりが外国語でできるかとなるとかなり疑問がある。中国の地方空港に行ったら、英語はもとより、日本語でのやりとりはまず不可能だ。
いうまでもなく、日中間のビジネス往来は増加の一途だ。それを受け、とくに日本人の出入りが多い大連や上海・浦東といった空港では、日本語で対応してくれるスタッフが増えており、大いに好感が持てる。北京でも「もう少し日本語が…」と思うのだが、世界中からフライトが飛んでくる首都だけあって、その分しっかりと英語で対応できる人員が多いような気がする。
むしろ問題にしたいのは、空港職員の「接客態度」だ。昔のように、ポケットに手をつっこんだまま、利用客の質問にあごで答えるような対応は激減(皆無ではないだろう)したとはいえ、お客に向かって書類を投げかえす、利用者の質問がわからないからと別の担当者に聞けと平気で言う、などの「不愉快な行為」は依然なくならない。全般的に接客態度が改善される中で、一部の職員の傍若無人な立ち振舞いが中国航空業全体の印象を悪くしているのはなんとも残念なことだ。

- ◆◆伊藤雅雄
- 大学で中国語と比較文化論などを研究。
卒業後、旅行会社に就職。以後20年あまり、方面を問わず「日本人の行きそうな外国の街」のほとんどを添乗や視察、営業などの目的で渡航。とくに中国への造詣が深く、25年間で全土の省・自治区をほぼすべて訪問した。
業務の合間に地元の人々からさまざまな情報を仕入れ、「人々の暮らしや習慣」に興味を持つようになり、やがてエッセイやコラム執筆を始める。2007年夏よりイギリスに在住。近著に「中国人ご一行様からクレームです(三修社刊)」。
雑誌への寄稿なども多数。 - 【伊藤雅雄氏 コラム一覧】










